「イク」を英語で ”come” と言う理由

 性行為で女が絶頂に達したとき、「イクゥ~」と叫ぶ。
 男でもまれに叫ぶやつがいる(笑)まあ叫ばないまでも、射精することを「イク」と表現する。

 これを英語で言ったらどうなるか?
 洋物の(笑)ポルノを見慣れた者なら、みな知っている。
 ”I’m coming.” である。

 日本では「行く」なのに、あちらでは「来る」と言う。
 この日米の違いはどこから来るのか。昔からいろいろな講釈を聞かされた。
 西洋人は日本と違って、自己中心の個人主義だから、なんて説もあった。
 嘘っぱちである。

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 こんなとんでもないことを、言い出すやつもいた。
 NHKの年越し番組で『ゆく年くる年』というのがあった。まあ今でもある。
 あの番組名の由来も、そこにあるのだと。

 大晦日になれば、世界中誰でも「姫納め」(注)にはげむ。
 わが国ではいたるところで「イクゥ~」の声がこだまし、かの国では「クルゥ~」の絶叫が聞こえる。
 イク(行く)年クル(来る)年とは、そんな光景を表すのだと。

 無論単なる、お下劣なジョークである。

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 それではなぜ、英語では「イク」が ”come” なのか?
 その答えは、予備校講師だけが知っている(笑)

 ここでちょっとだけ、エッチを離れて考えてみよう(笑)
 朝食の用意ができた母親が「ごはんできたよ」と、二階の子供に声を掛ける。子供が「今いくよ!」と答える。これを英語で言うとどうなるか?
 ”I’m going.” ではない。正解は ”I’m coming.” だ。
 同じ「行く」でも、相手のところに行く場合は come を使うのだ。

 同じようにたとえば、誰かがこれから映画を見に行く、と言ったとする。それを聞いたもう一人が、「オレも行くよ」と話に乗る。
 これを英語では “I’ll go with you.” ではなく、“I’ll come with you.” と表現する。
 直接現在の相手のところに行くのではなくても、相手と一緒に目的地に行って過ごす場合は、やはり come となるのだ。   

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 例の「合体」の件でも、結局は同じことだ。

 これから相手と一緒に、極楽をおとなう。法悦の境地に遊ぼうというわけだから、
「イク」は go ではなく come。
「イクゥ~」 は、”I’m coming!!!” なのだ。

 どうだい? とってもためになったろう。
 試験に出るので、よーく覚えておこう(笑)

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