渋谷区男女共用トイレは性差別じゃない

  渋谷区が設置した、男女共用の公衆トイレが非難されているね、

 例によって、わけのわからないフェミニストが、女性差別だとわめいている。
「共用」について議論すると、話が長くなるから、ただ一点だけ反論しておきたい。

 彼らの言い分の中に、
「共用と言いながら、男性用の小便器だけいくつか設けられているのは、性差別だ」
というのがある。これは明らかに、ご無体な言いがかりである。

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 個室型便器と小便器を比べて、どちらの方が、よりグレードが高いだろう?

 個室型はゆったりと、広いスペースを確保している。扉も鍵も閉まって、プライバシーも保たれる。座っていられるわけだから、立っているよりも楽ちんである。もちろんこちらの方がグレードが上で、
本当ははるかに望ましいのだ。
 だがすべてを個室にしてしまうと、面積の関係で個数が限られてしまう。利用待ちの、行列ができかねない。だから男性用の小便器を置くことで、スペースのやりくりをしているわけだ。

 男性だって、もし可能なら、個室の方を利用したい。
 王侯貴族のように優雅に、音姫のしらべを聞きながら(笑)、用を足せればそれにこしたことはない。
 それなのに、お前らムサいおやじはあっちへ行ってろと、情けない小便器の方に追いやられているわけだ。
 もしそれが差別だと言うのなら、むしろ男性差別の方なのにちがいない。

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 公民権運動以前のアメリカには、いたるところに “For colored only” (有色人種専用)の掲示が見られた。慧眼な読者なら、その背景はもちろんおわかりだろう。

 すなわち「専用」と「優待」は、必ずしも同じことではない。

 つまりは頭の悪い批判者たちは、そのあたりの理屈が、まるっきり理解できていないのである。

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