本物の盗撮ビデオを見抜く方法

 盗撮ビデオと呼ばれるものがある。
 パンチラだけではない。入浴やトイレに至るまで、女性のあらゆる姿態を隠し撮りした動画である。

 不審な男性や、見慣れぬ仕掛けのようなものがあったら、もちろん用心しなくてはいけない。だが実は、それだけでは足りないのだ。
 同じ女性仲間が、撮影している場合もあるからだ。

 もちろんお金が目当てだ。
 業者に頼まれて加担しているか、自分の方から売り込んでいるのか。
 いずれにしても、同性だとまったく警戒されないから、女風呂や女子トイレの中を縦横無尽に動き回って、いいように「作品」を作り上げる。

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 どうしてそんなけしからんものが、お咎めなしに売られているのか。
 実際に動画を見てみるとわかる。冒頭に、こんなテロップが流れる。
「出演者は全員18才以上で、本人の承諾を得て撮影しています」

 つまりはあくまで「盗撮風」の、やらせビデオという触れ込みなのだ。
 アダルトビデオももはや、裸を見せるだけでは売れない。いろいろと趣向を凝らした、企画物が登場する。
 そのなかに盗撮という「設定」の、ジャンルがあるだけだから、それなら当然違法ではないわけだ。 

 実際街中で売られているような盗撮物は、ほぼすべてがこの類いの偽物である。ネットのものだって、七八割方はやらせだろう。
 ただその中に、本当の盗撮が――犯罪のビデオが、紛れ込んでいるから厄介なのだ。
 両者の区別が付かないかぎり、取り締まりたくても手は出せない。

 そのうえだまされるのは、警察ばかりではない。
 大勢のエロおやじたちもまた、安っぽい作り物をてっきり本物の、いけないビデオだと信じ込んで興奮している。
 いいように、踊らされるているわけだ。

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 もちろん知人に言わせると、目の肥えた人間なら、一目で見分けはつくという。
 もっともその境地に達するまでには、相応の修行が要るもので、簡単に奥義は伝授できない。
 ただ素人にも可能な判別法が、二つあるらしい。一つ目はこうである。

 たとえばその盗撮ビデオに、びっくりするようなハイレベルな女が、登場していたとしよう。
 さらに言えば、それが無修正もので、アソコもばっちり見えていたとしよう。
 だとしたらそれは、絶対にやらせではない。本当の隠し撮りだと。

 それはそうだろう。盗撮物のエロビデオなんて、売れたって大した儲けは出はしない。
 その中のたとえば五分間くらいに、やらせで出演したって、ギャラなんて微々たるものだ。まあいいところ、三万円くらいなものだろう。

 考えてもみたまえ。「びっくりするようなハイレベルな女」が、三万円でアソコを映させるだろうか? 芸能界に行ったって、たっぷり稼げそうなイイ女が?
 もちろん、そんなことはあるはずはない。
 だとしたらそれは、やはり本物の隠し撮りだ。まるで宝くじに当たるような幸運によって、たまたま仕掛けたカメラの前に、そんな絶品が現れた――そうとしか解釈できない。

 同じことは、年齢についても言える。明らかに小中学生というような女の子が映っていたら、それも本物だ。やらせビデオに子供が出演するなんて状況は、普通は考えられないからだ。
 要するに、容姿のレベルであれ年齢であれ、本来そこにいるはずのない者が映っていたら、それはやらせビデオではない。本物の盗撮だ。
 こういう推論を、専門用語で「背理法(注)」と呼ぶ(笑)

 そしてもし一人でも本物と確定したら、残りの登場人物も本物と判断できる。
 だってそうだろう。
 もし一人が本物の盗撮なら、その時点でもう法を犯す覚悟はあるわけだ。それなのに、残りの人物にやらせを雇って、わざわざギャラを払うというのは、どう見ても理にかなわないからだ。――

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 もう一つの判定法は、モザイクである。

 これはあくまでもネット販売の場合だが、局部無修正の盗撮ビデオと、モザイクつきのものが半々で売られていることがある。
 その場合は、モザイクの掛かった方は、ヤラセの企画物だと言う。 

 これもまた、理屈を考えてみればわかる。
 そもそも局部にモザイク処理を施すのは、違法なモロ見えを修正して、合法なものとするためである。
 ところが本物の盗撮ビデオというのは、そもそも隠し撮りという行為そのものが違法なのだ。局部が映っていようといまいと、その違法性に変化はない。
 モザイクを掛けても掛けなくても、どっちみち違法なものだとしたら、どうしてわざわざ手間暇掛けて、それなりの金も掛けて、処理を施すやつがいるだろうか?――

 ということで、ここでも得意な背理法を用いることで、今度は偽物の方を炙り出すことができた。

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 そんなふうに、地道に合理的な推論を重ねることで、まるでシャーロックホームズのように、本物を見つけ出すことができる。

 もうお分かりのように、この知人はとっても論理にたけた男で、何でもその手のタイトルのブログも主宰しているらしい(笑)

 他にもまだまだ、いろんな判別法があるらしいが、その先は有料情報だと言われたので、聞くのは遠慮しておいた。――

 参考過去投稿:「AIのおかげでアソコが見れました

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