アダルトビデオ(AV)にもいろいろなジャンルがあるが、女優の容姿がからんでくるものも多い。
ビジュアル的にあまりぱっとしない女の子は、「素人物」に出演させる。
素人だから、垢ぬけないのです。
プロの女優さんなら、もっと輝いているものですが、一般人なので地味で、しょぼいのです。
チンドン屋みたいな化粧なのも、専属のメイクさんが、付いていないからです。――
というので、何でも言い訳が立つわけだ。
ビデオを買ったスケベおやじも、体よく二線級をあてがわれたのに気づかない。
「最近は素人でもこんなことをするのか」
と、イヒイヒ鼻の下を伸ばして、よろこんでいるのだ。
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きわめつけは「処女物」である。
女優が美形だったりすると、
「こんないい女が、いつまでも処女なわけないだろ」
と、とたんに信憑性がなくなる。
逆に相当なブサイクなら、
「確かに。このご面相なら当然、今でも処女だろうな」
と納得させて、リアリティーが増すわけだ。
姿形では到底商品にならないような女でも、「処女を無理やり犯す」というシチュエーションの方で、興奮させることができるのだ。
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あとは頼まれてもいないのに、複数の女が出くる類いだ。
やれレズだったり、3Pだったりで、何かと仲良しコンビが出演する。
こちらもまた、理由はただ一つ。容姿に難点があるからである。
それぞれの女の子はイマイチですが、二人分ハダカが見れるならお得でしょ、というので売り込んでいるのだ。
女の方も事情は同じだ。
二人で出れば当然、ギャラは半分になる。半分でもいいから使ってください、と泣きついているわけだ。
単独で売れるなら、何もわざわざ、セット売りなどしやしない。
その価値がないとわかっているから、二束三文で売っているのだ。
おまけを付けなきゃ、売れないレベルなんだ。ましておまけにされた方の女は、推して知るべしである(泣)
注:「二束三文」という熟語は、むかし安物の草履が、二足で三文の値段で売らていたことに由来する。
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さらには「乱交物」や「全裸運動会(笑)」。女が集団で出演する。
こっちは「一山いくら」の世界なので、慣用句で言うなら「十把一絡げ(じっぱひとからげ)」が当たる。
そう考えてみると、話は変わってあのアイドルの世界で、「〇〇フォーティエイト」とか言っている連中は、一体何なんだろう?
「四十八把一絡げ(しじゅうはっぱひとからげ)」の容姿は、致し方がないとして。
48分の1のギャラで、こき使われているわけだろう?
――お金のためじゃないんです。夢のために、頑張っているのです。……
健気だねー。青春だねー。
すぐに辞めるだろ。フツーは(笑)
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