性的多様性とか言いながら ロリコンだけは目の敵(4)

 (話は前回から続く)

     *

 1999年に「児童ポルノ禁止法」が成立した。その手の写真やビデオの、製作・販売が違法となった。(注: イラストなど架空のものは、現段階では含まれていない)
 当然のことだ。児童の場合、たとえ本人が同意して出演したとしても、性加害と認定される。子供の同意は、単に無知につけ込んだだけ、と解釈されるからだ。
 まあ今思えば、それまで野放しだったのが、不思議なくらいだ。

 だが2014年に、同法が改正された。児童ポルノは製作・販売だけではない、単純所持も違法となった。つまりただ持っているだけでも、逮捕されるというのだ。
 でもただそれを見て、楽しんでいるなら、何の実行行為も伴わない。子供に害は及ばないんだから、単に個人の嗜好の問題だろう。と、普通はそう考える。
 だが彼らの、理屈はこうだ。
 買う人がいるから、売る人がいる。子供をおもちゃにして、児童ポルノを製作するような悪人も、末端の買い手がいなければ、現れるはずはないだろうと。

 それはちょうど、盗品故買が禁止されているのと同じである。
 たとえばどこかの店の主人が、盗まれたものだと知りながら、品物を安く仕入れて売る。
 店主は直接、窃盗に加担したわけではない。だが盗品の換金を手伝うことで、盗みを助長した。犯罪につながったから、違法として罰せられるのだ。

     *
 
 買う人がいるから、売る人が出てくる? ずいぶん得体の知れない、需要供給説だ。
 それ自体は悪徳ではないかもしれないが、悪徳を誘発するから、犯罪扱いとして取り締まる。――
 どうもそういう理屈らしいのだが、これがどうも納得がいかない。

 たとえば、胸元の大きく開いた服装の女性が、痴漢に襲われたとする。
 その場合、露出が痴漢行為を誘発した。だから女性も同罪だ、ということになるのだろうか?
 そもそもあらゆる犯罪において、被害者になるような人間がいるから、加害が生じるわけだ。だから被害者の方だって、落ち度があったのだ、と?
 殺されるようなやつがいるから、殺人が起こるのだ、という議論になりはしないか?

 いやいや、もちろん、そんなはずはない。
 自分はもともと頭が弱い上に、今日は酔っぱらってブログを書いているので、何か勘違いをしているのだろう。
 誰かこの老いぼれのアル中にも、よくわかるように、説明してやってほしい。
 もはやぐうの音も出ないような、明瞭至極の理屈で、やさしく論破してくれる賢者はいないか?――

 (さすがに、話は今回で終わり 笑)

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