おいたわしや、眞子さま 

 (話は前回から続く)

 天皇・皇族は、あらゆる基本的な人権をはく奪された、象徴天皇制の奴隷である。その不自由は、いかばかりか。――

 眞子さんの、結婚の例がそうである。
 もちろん小室圭氏が、出来そこないのジゴロであることには、異論はない(笑)。
 幸せな結婚になるとは、とても思えない。
 だがそれもあくまでも、ご本人の選択である。他人がとやかく口出しするような、筋合いのものではないはずだ。

 人間には本来、自由に生きる権利がある。
 その中には、女たらしに引っかかって身を滅ぼす自由だって――権利だって、きっとあるのにちがいないのだ。

     *

 近所の娘が悪い男に引っかかれば、アドバイスはするだろう。井戸端で、陰口は利くだろう。
 だがけっして、結婚反対のデモはしない。赤の他人のおばさんたちに、祝福されなければならない、義理はないのだ。
 だがそれこそが、現に眞子さんの身に、起きていることだった。
 その結婚には、国民的な反対の声が挙がった。まるで皇族の生き方は、国民に決定権があるがごとく。それは国民の所属物で――所有物であるがごとく。 

 彼女が受けたであろう心の傷が、おいたわしくてならない。
 もし眞子さんがあれほどまでに育ちがよく、お上品な方でなかったとしたら、
「おまいらの知ったことか! すっこんでろ!」
と、きっとのたまったにちがいないのだ(笑)

 結局彼女は、皇籍を離れることを選ばれた。いまだに下品なマスコミに、つきまとわれているとは言え、幸い一応の自由を、手に入れることはできた。
 だがそれがかなうのも、彼女が女性だからである。
 何と皇族男子には法制上、皇籍離脱は認められていないという。一生繋がれた奴隷のままでいることを、定められているのだ。
 これほど不条理な、話はないだろう。

     *

 そんな犠牲者を、もう二度と出さないためにも。やんごとなき奴隷たちを、彼らの意のままに解き放つためにも。
 欺瞞と矛盾と不正義に満ちた、象徴天皇制は今すぐ廃止すべきなのだ。

 だがしかし、このことで改憲を叫ぶ声は、確かにあまり聞かない。
 二十一世紀の世の中に、王様なんて要りはしない。国事行為なんて別に何もしなくていいから、ふつうに相続税を払って、国庫に納めろよ――などとわめいているのは、この私くらいなのだ。

 だとしたら、まだ誰も、制度の矛盾に気づいていないのか? 否。そんなはずはありえない。
 きっとみんな、ちゃんとわかっていながら、口をつぐんでいるのだろう。
 何しろこの令和の時代にも、いまだにわけのわからない右翼みたいなのがいて、下手な発言でもしようものなら、暗殺られてしまいかねない。――

 ではそうして、声を大にするお前自身の、身の安全は大丈夫なのかって?
 ご心配なく。
 私の身元は、誰にも割れていない。
 鬼沢哲朗というのは、もちろん偽名だし。顔写真はもとより、調布市在住の60歳であることだって、非公表である(笑)

 そもそもこんなブログなんて、誰も読みはしない。だから暗殺どころか、炎上さえする気遣いはない。
 本当に、誰も読まないブログほど、無敵なものはない。怖いもの知らずの、まさに言いたい放題、やりたい放題である。
 老後の暇つぶしとはいえ、すばらしいおもちゃを、見つけたものである(笑)――

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