だいぶ前になるが、池袋のラブホテルで、女がパパ活相手を殺した事件があった。(参考)
男の年齢(82才)も驚きだが、何より衝撃だったのは、凶器がカッターナイフと報じられたことだ。
カッターナイフって何だ? まさかあの、カッターのことか? 小学校の図工の時間に買わされた?
あんなもので、一体人が殺せるのか?
自供によれば、「料金のことでもめてカッとなった」とのことだが、そもそも女の細腕で?
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たがしかし私のような、想像力豊かな詩人には、状況が手に取るようにわかるのだ。
「もめた」と言ったって、取っ組み合ったわけではない。それでは男を、殺せはしない。
殺意を抱いた女は、得意のだまし討ち作戦に出たのだ。
さも金額に承知したようなふりをして、プレイを開始した。サービスの一環として、ベッドで寝そべる男の股間に、「口を持っていく」ふりをしてうずくまる。そして、――
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カッターでは刺せはしない。切り刻むこともできない。
ただ切れ目を、入れるだけだ。
ただ切れ目を入れるだけで、人が死ぬ部位が2つある。首筋(頸動脈)と、太もも(大腿動脈) だ。
いずれも噴水のように血が噴き出して、1分もすれば失血死だ。
もちろんそんな急所を、黙って狙わせる間抜けはいない。
だがしかし、安心しきっている相手の油断をつけば、それも可能なのだ。
理想を言えば、寝込んでいるときが一番だ。
昔から「寝首をかく」と言うだろう。別段、首をはねなくてもいい。頸動脈を切断するだけで、「女でも」「ちゃちなカッターでも」、簡単に絶命させることができる。
もちろんパパ活の最中に、寝込んでしまう男はいないから、首は狙えない。
その代わりに女は、「サービスの一環として口を持っていく」ふりをして、まるで女忍者のように男の股間に、――大腿部に忍び寄ったのだ。
そして、――
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それがおそらく、真相のすべてである。
このやり口さえ押さえておけば、「女でも」「ちゃちなカッターでも」、いけ好かぬ男を簡単に葬ることができる。
覚えておくととっても便利な、お役立ち情報である。
<参考過去投稿:「人を殺しちゃったあとの死体処理」>
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