<マッチング>「出会い系」の相手は異星人

 確か昔、こんな四コマ漫画を読んだとがある。 

 地球人の男と宇宙人の女が、テレビ電話で交信している。
 やがて二人は、恋に落ちる。
 通話の内容だけではない。マサオはユウリの可憐な容姿に、ユウリはマサオの男らしさに惹かれたのだ。

 画面越しでは飽き足らず、二人は実際に、落ち合うことを約束する。
 ユウリが宇宙船で地球を訪れて、マサオのもとに向かったのだ。

     *

 だがここで、一つ忘れてはならないことがある。
 テレビの画像は、ディスプレイのサイズに合わせて、自在に縮小されている。
 初めての世界を目にする場合には、その縮尺の見当が、つかないこともあるのだ。

 待ち合わせの場所に現れた宇宙人ユウリは、姿こそ地球の娘と変わらないが、大きさは三階建てのビルくらいありそうな、怪獣サイズの巨人だった。
 ユウリは「マサオ? マサオ?! マサオはどこなの?! 」と必死に呼びながら、あたりを探す。
 だがその視線は、ただ自分の肩の高さを見回すだけだ。
 マッチョで頼りがいがある、と思い込んでいたマサオが、まさか足元で虫けらみたいにしょぼくれているとは、夢にも思わない。

 マサオはマサオで、悲し気に立ちすくむユウリの姿を目の前にしながら、今さら名乗りを上げるわけにもいかず、ただ冷や汗を流し続けるのであった。――

     *

 思わず吹き出してしまう設定だが、読んだ瞬間、これはある種の諷喩ではないかと思った。

 日本人の男が、西洋人の女をいいと思う。
 それこそ洋画の中の女優もいれば、グラビアのモデルもいる。
 だがそれは、あくまで画像の中での話だ。
 実物の彼らは、たいていはドン引きするような、デカ女であったりするのだ。

 サイズだけではない。
 彫りの深い外人の顔は、メディアでは映える。
 だがその下着姿は、くびれ一つない、ずん胴体形なことも多い。

     *

 お人形さんみたいな顔立ちの、毛唐けとうの美少女に、だまされてはいけない。

 年齢相応の表情は、もちろんいとけないが、変な色気がある。
 何でも聞くところによると、4~5歳でもう陰毛が生えてたりするらしい。
 化け物かよ、と思わずツッコミたくなる(笑)

 おそらくはそこから発散される、フェロモンに当てられて、別にロリコンでなくても、思わずクラりとくることが多い。
 ロリコンだったら、ますますクラクラする。卒倒する。

     *

 だがしかし、早熟だってことは、――大人になるのが早いということは、老けるのも早いってことだ。

 そんな美少女たちも、高校生になるころにはすっかり劣化して、おばさん顔になる。
 二十歳を越えたころには、半分中年と見まがう。
 
 アメリカ女の場合は、特にそうだ。過半は見るに堪えない、ビア樽体形になる。
 まあこれは、多少の偏見が入っているかもしれないが(笑)

     *

 オレはやっばり、細身で清楚な、やまとなでしこが好き。――

     *

 ただのお下劣なギャグ。

「看板に偽りあり」
――ナデナデも シコシコもしてくれない やまとなでしこ 

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