大北先生 :英語には説明ルールと、指定ルールという、二つの大切なルールがある。
かしこい生徒:どのようなものですか?
大北先生 :一つは、説明語句は名詞の後に置く、というルールだ。
たとえば「あそこを歩いている少女」というとき、「あそこを歩いている」は「少
女」という名詞を説明している。
だから、英語では後ろに来て、”the girl walking there” となる。 ”walking there
girl”には、けっしてならないんだ。
かしこい生徒:確かにそうですね。
大北先生 :もう一つは、指定語句は名詞の前に置く、というルールだ。「美しい少女」の「美し
い」は、たくさんいる少女の中から、美しい子だけを指定している。だから名詞より
前に来て、”a beautiful girl ” の語順になるんだ。
かしこい生徒:でも先生、「美しい」は「少女」を説明している、とは考えられないのですか? 説
明と指定の、違いは何でしょう?
大北先生 :語順だよ、語順。beautiful は必ず、girl の前に来て、”a girl beautiful” とはけっして
ならない。だから説明語句ではなく、指定語句なんだよ。
かしこい生徒:なるほど! よくわかりました! ありがとうございました。
*
さて、読者のみなさん、ちょっとした頭の体操です。
以上の会話の中に露呈した、彼ら二人の隠しきれないアホぶりに、ちゃんと気がつかれましたか?
コメント