男女別募集定員はクォータ制

 都立高校の男女別募集が批判を浴びて、段階的に廃止される見込みとなった。

 男女それぞれ同数を募集するのだから、何も問題がないように見える。
 だがこの年齢の子供は、総じて女子の方が成績がよいものだから、どうしても女子の方が、合格最低点が高くなる。
 その結果、男女混合の選抜なら当然合格になっているはずの女子が、女子枠からはみ出したという理由だけで、不合格になっているのである。
 これは男女差別だ、けしからん、というわけである。

 かく言う私も同意見である。
 おっしゃる通り、男女別定員などやめて、どんなに男女比に偏りが出ようとも、実力本位の選抜を行うべきなのである。

 うん? だが待てよ? 男女別定員とは、横文字で言うならジェンダークォータ制である。
 口やかましいフェミニストの方々は、そもそもそういうクォータ制の信奉者ではなかったっけ?「女性国会議員の数が少なすぎるから」「国立大学の女学生数が少なすぎるから」女性枠を設けるべきだ――そんな主張をこれまでよく耳にしたのだが、まさか同じ連中が言っているんではないよね?

 それとも女性に有利になるときにだけクォータ制を採用し、不利になるときには廃止しろ? 
 そんなダブルスタンダードが、平然とまかり通るとでも思っているのだろうか?

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