米大統領選はバイデンvsトランプの構図となっている。そのバイデンの「言い間違い」が頻発している。
演説で「パレスチナ自治区ガザに食料や物資を空中投下する」と言うべきところを、「ウクライナに」と間違える
ドイツのメルケル前首相を、2017年に死去したコール元首相と混同する、という具合だ。
フェイク動画のようでそうではない。高齢(81歳)の大統領の醜悪な失態を、毎週のようにネットで見せられて、国民は懸念している。
すわ、認知症か。今にしてこの有り様では、次の四年間の大統領の職務にはとても耐えられまい、と。
実際、調査によればその支持率は現職にもかかわらず低迷し、トランプにわずかにリードを許しているらしい。
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だがしかし、である。
政治に必要なのは、記憶力ではない。
知識だけで政治ができるなら、大統領はAIにやらせいおけばいい。
名称なんて忘れても、判断力さえしっかりしていれば何の問題もない。
思い出せなければ調べるだけだ。間違えたら、周囲がそっと教えてあげればいい。
「あの国が」「あの人が」という名無しの認識であっても、事実関係さえ正しく把握していれば何の支障もない。
その先の政治行動は、もはや知識によるものではない。必要なのは判断力と、その他もろもろの資質。良識、高潔、謙虚、誠実――
そのすべてが、ライバルのトランプにはない。バイデンがどうであるかは知らないが、少なくとも人格欠損のトランプよりはまともなはずだ。
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ちなみに「物忘れ」と認知症は、同じではない。
今は亡き自分の母親がそうであったように、認知症になれば直近の出来事が思い出せない。5分前に何を食べたか、さらには食事をした事実さえすっかり忘れてしまう。
単に過去の知識が失われる物忘れとは、次元が違うのだ。
すべての物忘れが、必ずしも認知症に進行するわけではない。むしろその段階で、踏みとどまるのがほとんどなのだ。
確かにボケを連発すれば見てくれは悪いが、知力が失われたわけではないから、政治の実務には影響しない。
そればかりではない。
もしも今後、バイデンが本当の認知症になったとしたら、確かに判断力は減衰する。だがその人格的資質は――その良識、高潔、謙虚、誠実は損なわれない。だとしたらそれでかまわないのだ。
なぜって、大統領職はけっしてワンマンの、個人プレーで行われるものではない。多数のスタッフやブレインの、力を借りながら遂行される。
だとしたら、大統領本人がしくじりそうになったら、周囲が助けてやればいい。諌めてやればいい。
その意見に耳を貸す姿勢さえあれば、政権全体として過ちを犯すことはないのだ。
大統領はただ、担がれる神輿であってかまわない。優秀な担ぎ手がそろっていれば、祭りの進行は滞ることはない。
選挙でバイデンを選ぶものは、その「チーム・バイデン」を選ぶ。そこにはきっと、有能な人材が集結しているにちがいない。
一方、ドナルド・トランプにはそれがない。
何しろ7年前、トランプ政権の発足時にいたはずの人材は、そのほとんどが大統領の低能ぶりにあきれ果てて去って行った。
後に残ったのは、トランプの同類ばかりだ。必死にその意を迎えながら、政治家とて生き残りを図る、イエスマンしか見当たらない。
到底彼らに、国のかじ取りを任せることなどできるわけがない。
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見ばえの悪さにだまされてはいけない。
言い間違いを連発する老バイデンの体たらくは、確かに大層ぶざまに映る。
だがあれは、あくまで記憶の問題であって、判断力の衰えを意味するものではない。ましてや人格の破綻とは違う。
自分はまだ60代だが、亡母の遺伝なのか、物忘れなんてひどいものだ。
人名や事物が思い出せない。過去の記憶はどんどん失われていく。
だがそれでも今のことろ、物事の判断を誤ったことは一度もない。
まあ少なくとも、自分の記憶しているかぎりはね(笑)――
コメント
帝王様おはようございます
ワタシも二者択一しかないならバイデン爺~を選択します
米帝も日本同様、糞政治屋の中からでないと
自分達のリーダーを見い出せぬ選択肢不足が問題でしょう
数か月後にダミアンの申し子が再降臨する可能性が高まっています
覚醒剤中毒大国はホンマにオーメンを覚醒させる様相ですネ~