最近しばしば、女性騎手の活躍が話題となる。
だが実はこの現象には、はたからは見えずらい、裏の事情があるのだ。
2019年から始まった、優遇制度である。
その結果現在では、女性騎手の負担重量は、おおむね2キロ減量される(重賞は除く)。
負担重量とは、馬が背負わされる重量の総計で、斤量とも言う。
当然軽ければ軽いほど有利で、「1キロ1馬身」などと言われるから、女性騎手の乗った馬は2馬身分得をすることになる。
大きなハンディに恵まれるわけだから、いわば勝つのも当然なのだ。
「女性の方が体力(筋力)が劣っているから」というのが表向きの理由だろうが、眉唾である。
競馬の騎乗は、筋力が大きく物を言う他のスポーツとは違う。重要なのはむしろ機敏性であり、柔軟性であり、何よりも馬を操る技術なのだ。
その上そもそもが、――そもそもがである。
競馬というこのスポーツは、騎手が走るわけではない。
昔から「馬7割、騎手3割」と言われるように、勝敗を左右するのは実際に走る馬の実力であって、騎手の技量は添え物でしかありえない。
それなのに、本体の馬は同じでも、上に乗っかっている騎手が女性だというだけで、2馬身分のハンデをもらえるのだ。それがどんなに有利な条件かは、容易に想像できるだろう。
それを知った馬主や厩舎からは、有力馬の騎乗依頼が殺到する。
勝ち星が増えるのも当然だろう。
本来性差もへったくれもないところに、突然欺瞞のシステムを導入した。
JRAはそうまでして、どうしても女性騎手に勝たせたいのだ。
それはそうだろう。
女性騎手が増えれば、すさんだ鉄火場の空気もやわらぐ。
同性の活躍を知った、女性ファンが増える。
するとなぜだか、男性のファンも増える(笑)
競馬という競技の――産業の振興のための、客寄せパンダの役割を期待しているのだ。
だいたいが、男の騎手たちの姿かたちを見てみたまえ。
筋骨隆々のマッチョなんて、一人もいやしない。厳しい体重制限のためとは言え、ぱっと見の体形だけをいうなら、女性と少しも変わらない。ひょろひょろのやさ男ばかりである。
女性と少しも変わらないのに、ただ戸籍上の性別だけで割を食うのだから、たまったもんではない。
そんなのえこひいきじゃん。八百長じゃん。――騎乗馬も勝利も奪われた男どもが、歯がみするのが目に浮かぶようだ。
何でも今村聖奈のわら人形に、毎晩釘を打っている騎手もいるそうだ(冗談です 笑)
だが中には、なぜか聖奈のわら人形に、頬ずりしているやつもいるそうだ(もっと冗談です 笑)
確かに、女性騎手の数が増えて一番喜ぶのは、むさくるしい野郎ばかりの騎手学校の、男子生徒なのかもしれないが。――
コメント