昨今は「障害者」という言葉を、見かけることが少なくなった。
「障碍者」や「障がい者」という表記で、代用しているのである。
なんでも当事者たちから、「害」呼ばわりされるのは不快であると、抗議の声が上がったのだそうだ。
典型的な言葉狩りである。日本語のとんでもない曲解に基づいた、あまりにもご無体な言い掛かりである。
「障害者」と呼ぶが侮辱であるとしたら、「がん患者」は一体どうなってしまうのだろう?
もちろんそれは、そうではない。がん患者とはあくまで、がんという病気を患っている患者の意であって、社会にとってがん(癌)のような存在だ、と言っているのではない。
同様に「障害者」とは、「心身に生活する上での障害を抱えた方々」の意であって、それ以上でも以下でもない。
そう聞いたある障碍者がのたまった。
A氏 「私たちは私たちの状態を、生活の障害とは考えていません。これはあくまでも私たちの個性の一部なのです」
俺 「それではあなたはなぜ、障害者手当を受給しているのですか?」
A氏 「……」
俺 「生活に支障があるからこそ、福祉の支援が必要と考えて、手当が支給されているのではないのですか? 単に個性にすぎないと言うのであれば、月額25万(*)、今すぐ全額返金すべきでしょう」
A氏 「……」
* あくまで私の知り合いの場合。個人差大。
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