高市早苗が総理の椅子を逃した理由   

高市早苗が自民党総裁選で破れた。

第一回投票ではトップの得票をしながら、僅差の逆転負けである。

 この惜敗をもって、「やっぱりガラスの壁に阻まれた」などと言う者もいる。女であることが敬遠された。女性差別じゃないか、と。
 あまりにも見当はずれの、イチャモンである。

 高市早苗は、女だから総裁になりそこなったわけではない。むしろその逆だ。
 女であるがゆえに・・・・・・・・、総裁候補にまでのし上がることができたのだ。

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 くわしくは過去投稿(右向け右の女たち)を参照してもらいたいが、かいつまんで言えばこうだ。

① ながらく日本の政治を牛耳った安倍晋三は、保守の中でも「右寄り」の政治家だった。

➁ 有権者の半分を占める女性の票を得るためには、男だらけの自民党/内閣ではまずい。安倍もできるだけ、女性を登用する必要があった

③ ところが女性というものは、生来平和を好むものなので、好戦的な右派政治と相性が悪い。政治信条を同じくする、女性政治家はなかなか見つからない。

④ そこでいわば、無差別リクルート作戦が始まった。「女」で「右寄り」ならば誰でも、能力・素養にかかわらず・・・・・・・・・・重用する――そしてその結果登場したのが高市早苗であり、稲田朋美であり、杉田水脈だったのだ。
 とりわけ一つ前の総裁選(2021)で、高市がまだ健在だった安倍の後ろ盾を得て、善戦したことは記憶に新しい。

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 すなわち高市早苗が、こうして総裁候補と言われるまでに登り詰めたのは、女だからだ。右向け右の女だったからで、それ以上でもそれ以下でもない。
 もし男だったならば、あのレベルの人材タマではとうてい政治の表舞台には立てない。大きな顔をして、のさばることなんかできなかったろう。 
 もとより総理などという、器ではなかったのである。

 安倍晋三の不慮の死により「推し」がなくなって、高市の政治生命は一度は絶たれた言われていた。
 ところが今回、安倍派裏金議員の守護人役として白羽の矢が立ち、不死鳥のごとく蘇った。
 なんてしぶとい女だろうと感心したが、最後の最後に悪運が尽きてしまった(笑)  

 やっぱり正義の神様というのは、いるものなんだなとつくづく思った(笑)

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 高市本人は、ガラスの壁についてコメントしていない。
 むしろ「派閥の力学に負けた」と恨んでいた。決選投票で岸田派と菅派が、石破支持で結集したことを指す。
 党員重視の第一回投票が本来の民意なのに、密室型の政治に覆された――そういう印象を持つのもわからなくもない。

 だが真相は、そうではない。
 決選投票の結果が、すべてを物語る。高市タイプの主張は194の票を得た。そうでない非高市タイプの主張は215票であった。残念ながら高市型は、自民党の多数を占めてはいなかったのだ。
 一次投票では、候補者乱立のために票が割れた。特に「非高市」の方が票割れが激しかったので、押し出されるように高市型が暫定一位にのし上がった。――ただそれだけのことなのだ。

 派閥の力学を云々するなら。一貫して裏金政治の安倍派に頼ってきた、お前自身は一体どうなんだ、とツッコみたくなる。――
 

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