<経口避妊薬> 生娘(きむすめ)だと思っていたら、生娘(ナマむすめ)だった……

<「ナマむすめ」と読まないで>

 ビルは避妊薬である。

 とりわけ最近は「低用量ピル」なるものが開発された。かつてのような副作用の心配も
なくなり、気軽に常用できるようになった。

     *

 さて、科学の常識のおさらいである。

① ピルは体内に人工的に――薬理的に妊娠状態を作ることで、避妊の効果を得る。当然のことながら、妊娠中にさらに妊娠する、ということはありえないからだ。
② 妊娠中に生理が来ることはない。 
③ 上記の二つから、ピルを飲んでいるかぎり生理が来ることはない。

 というわけで現在では、ピルは生理痛や生理不順の治療薬としても、広く用いられるようになった。

     *

 たとえば処女の女子高生が、慢性的な生理痛に悩んで婦人科にかかる。そこであっさりと、ピルが処方される。

 痛みから解放された女子高生は、やがて知る。
 自分の飲んでいるこのお薬には、避妊の効果もあると。

 もう妊娠の心配はないからと、その日からはせっせと、カレシとエッチに励むようになる。
 これもまたすばらしい、現代の科学の進歩のたまものである(笑)

     *

 女子高生はやがて学校を卒業して、NS店(注)の風俗嬢となる。

 何も新しいことは必要ない。これまで飲んでいたお薬を続けるだけで、妊娠の心配はない。客のエロおやじは「純ナマ」のサービスを堪能できる。

 これもまたすばらしい、現代の科学の進歩のたまものである(笑)

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 さて、漢語の教養のおさらいである。

 「生娘」という言葉がある。「きむすめ」と読んで、処女のことを表す。「生醬油(きじょうゆ)」の生(き)と同じだ。
 これを「なまむすめ」と読んでしまうと、とたんに意味合いが変ってしまう。

 そこから、
――自分の子はまだ生娘(きむすめ)だと信じていたら、生娘(ナマむすめ)だった。……
というような、おそろしいブラックジョークも生まれるのである(笑)

  注:NSとは「ノースキン」の略。主にソープランドで、避妊具を付けずに接客することを表す。

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<大食いタレントのヒ・ミ・ツ>

 昔テレビで「ギャル曽根」の大食いを見ていて、思いついた戯れ歌がある。

 それがこれだ。

一度は見てみたい ギャル曽根のウンコ

きっと便器で山盛り

三杯はおかわり

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<その顔が嘘をつく顔に見えました>

 昔、中曾根康弘という政治家がいた。
 総理大臣も三期つとめたが、その計略的な政治手法のために「風見鶏」「うそつき中曽根」などと陰口を叩かれた。 

 たとえば「大型かつ広範囲な間接税の導入は行わない」と公約しながら、選挙が終われば平気な顔をして消費税を導入した。
 「間接税」を「消費税」と言い換える。そのうえ何が「大型」かには客観的な基準がないから、あとで何とでも言い逃れができる。政治家の常套の言辞を弄したわけだ。

 その総選挙の立会演説会での一コマだ。
「マスコミには私の事を『うそつき』だなどと書く者がいる」と前置きをした後で。中曽根は突然、マイクを握ったまま大見栄を切った。
――この顔が、嘘をつく顔に見えますか!? 
 そう言い放って、キリリと凛々しい表情で聴衆を睨みつけた。

 何しろ取り巻きは自民党の支持者ばかりだ。ふつうならここで、そうだそうだの合いの手が入る。あるいは拍手喝采が起こるところだ。
 だがあのときは違った。何と聴衆の全員が、どっと爆笑したのだ。
 なぜかって? 中曽根が「この顔が嘘をつく顔に見えますか」と言い切ったまさにその顔が、誰がどう見ても嘘つきの顔にしか見えなかったからだ(笑)

 そんなあまりのブラックジョークぶりに、さすがの支持者たちも失笑をこらえられなかった。
 当の中曽根さえ、その予想外の反応に、ただただ苦笑いを浮かべるしかなかったものだ。――

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