<返礼品は純金の延べ棒>
ふるさと納税というものがある。
地方税の一部を、現在の居住地ではなく、生まれ故郷の自治体に納める。ふるさとを応援する、という趣旨で始まった。
現在では、必ずしも生まれ故郷でなくてもよい。
自分の好きな市町村を選んできて、納税することができる。
そこで血眼の、分捕り合戦が始まった。
ぜひウチの市にお願いします。納税していただければ、豪華な返礼品を差し上げます、と。
現在の規制(3割まで)ができるまでは、ときには納税額の8割近い「お礼」がもらえた。払った税金のほとんどが、戻って来たわけだ。
どんなにキックバックしようとも、人数さえ集めれば、薄利多売で税収を増やすことができる。
地方公共団体とあろうものが、そんな商人(あきんど)精神まる出しで、せっせと宣伝につとめた。
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税金が返って来るのだから結構なことだ、と思うかもしれない。
だが、そうはいかない。
納税額が多いほど得をする、金持ち優遇制度だからである。

たとえば年収300万円の人間は、2万8000円までふるさと納税ができる。その3割分の返礼品がもらえるから、8300円が戻ってくる勘定だ。
でもそこから、2000円の手数料が引かれる(笑)そのうえ、申し込みに必要な手間を考えると、とても割に合わない。
ところが年収1億だと、438万の納税で、131万の返礼品がもらえる。2000円の手数料は、もちろん痛くもかゆくもない(笑)
年収10億なら、4524×0.3で、なんと1357万が返ってくる。なんたって返礼品には、金塊まで用意されているんだ。(注)――節税と言えば聞こえがいいが、要するに体のいい脱税なのである。
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どうしてこんな、ふざけたことが許されるのか。
制度創設の目的は「ふるさとの応援」だった。応援してもらいたくて、返礼品を準備するのか?
阪神タイガースを応援するから、お礼をよこせとは言わない。
返礼品が高価な球団を、選んだファンなどいない。そんな不純な声援など、願い下げだろう。
それなのに、アイツらときたら。返礼品のカタログと日夜にらめっこして、どこの自治体が一番有利かと、思案を巡らしているわけだ。
食うや食わずの連中なら、カネにかまけるのはわかる。だがあんな左うちわの連中が、税金をちょろまかすのに夢中になっている。
どんだけ品性が卑しいんだ、って話だ。
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どうしてこんな、ばかげた制度が生まれたのか。
矛盾は一目瞭然なのに、いまだに存続を続けているのはなぜか。誰が諸悪の根源なのか。
そのあたりの事情は、過去投稿(ふるさと納税は金持ちの脱税装置)で述べた。
つまりは自民党が下野するか、あるいはあの薄らハゲが、とっととくたばらないかぎり。
国民は永遠にこの不条理に、耐え続けなければならないというわけさ。――

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<ただ働きのスターたち>
今や高校野球は、一大エンターテインメントと化している。
朝日新聞は試合の報道に、何枚もの紙数をついやす。決勝戦のテレビ視聴率はいかばかりか。
で、その出演者たちはいくらの出演料をもらっているのか――というと、もちろん無給である。
決勝戦を飾った球児たちは、「青春」をしているさわやかな少年たちだ。
お金なんていう薄汚いものには、もとより縁がない。
見世物小屋の見世物のように収奪されも、文句ひとつ垂れるでない。もっともそのことに気が付くだけの、頭もないのであるが(笑)
NHKや新聞の収益構造はいまいち不明だが、これだけの大スターたちをノーギャラで使うことができる。
坊主まるもうけ、とはまさにこのことであろう。
※「別に今はお金はいりません。これを足台にして、プロに行けばいいだけですから」とシラーッとうそぶいたのは、往時の江川卓だけである。
(↑もちろんただの冗談 しかもネタが古すぎ 笑)
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<夢の逆説>
昔よく「一睡もできない」という夢を見た。
明日は大事な試験だから、万全の体調でなくてはいけない。それなのに、どうしても寝付けない。
どんどん時間が過ぎていく。
どうしよう。もうすぐ朝が来てしまう。このままだと、一睡もできない。
やばい、もう朝だ。やっぱり全然眠れなかった。うーん、――とうなされて目が覚める。
「一晩中眠れない夢」を見ながら、ずっと爆睡していたのである。……
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