<衆院解散で万歳三唱をする理由>
衆議院の解散のときに、議場の議員が一斉に万歳三唱をする。(注)
先日の場合もそうだったが、なんでも明治以来の慣例だというから驚きだ。
一体何がめでたくて万歳なのか、と不思議がる声も多い。
だがしかし、――
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「バンザイ」は必ずしも、喜びを表す掛け声ではない。たとえば、
これ以上最低時給を上げられたら、中小企業の経営者はにっちもさっちも行かなくなる。もうバンザイだ。
のようにも用いる。
従業員に払う給料を調達できなくて、倒産するしかない、という文脈だ。
「万歳」は両手を上げる動作である。そこから「もうお手上げだ」の気持ちを表すように、転用されたわけだ。
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衆議院が解散になれば、即選挙である。
今選挙があって、自分が当選確実なのか、それとも見込み薄なのか。議員当人はよくわかっている。
楽勝だと思う議員は、うれしくてフツーに万歳をする。一方、絶望の議員は途方に暮れて、上記の意味でバンザイをする。
そんな一種の同床異夢の結果として。
議員一同こぞって万歳を三唱する、あのおなじみの光景が繰り返されるわけだ(笑)
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<ザコの群れにビビるなかれ――ネットの中の国民世論>
よく小型の魚が、大きな群れをなして泳ぐことがある。
群泳の理由はさまざまだが、傍目には彼らの作り出す魚影は、何かそこに一匹のおそろしく巨大な生き物が――怪物が牙を剥いているかのように錯覚される。

もちろんそれは錯覚にすぎない。だが幻影には間違いなく、一定の視覚的効果がある。
本来なら雑魚どもを食い散らかすはずの捕食者たちも、そのおどろおどろしい姿にビビってしまう。
恐れをなして逃げ出してしまう。
――ネットで起きていることも、結局はそういうことだ。
SNSで「けしからん」とわめていてる、その一人一人は本当は、取るに足らない雑魚ばかりだ。
だがそうして「そうだそうだ」と、全員が同調して騒ぐことで。そこにまるで大魚がいるかのような、錯視を誘っている。
まるでそこに「国民世論」という、あらがいがたい巨大なクジラが棲んでいるかのように、みんなが勘違いして怯えているのだ。……
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<ケツから生まれたケツ太郎>
「人間なんて所詮みんな……」に続く言葉は、いくらでもその辺にころがっている。
下々の世界では、こんなセリフも耳にする。
「人間なんて所詮みんな、母親のアソコから生まれて来たんだから、大差ないさ」
それを聞いたある男が、冗談で返した。
「そんなことはない。オレは母親のケツから生まれたんだ。あやうく便壺に落ちるところだった(笑)」
それ以来その男は「ケツ太郎」とあだ名された。
つまりは「ケツから生まれたケツ太郎」ってやつだ。
注:もちろん「桃から生まれた桃太郎」のもじり
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