<性同一性障害は「病気」なのか>
戸籍上は男に生まれてきたが、気持ちは女だ。身体の性と心の性が一致せずに、違和感に悩む。
そんな状態をかつては「性同一性障害」と呼んだ。
その呼称に、当事者たちからクレームがついた。
自分たちの状態は「障害」でも「病気」でもない。
ひとつの個性のあり方として認められるべきだ、と。
それは気がつきませんでした。おっしゃる通りです、とあわてて名称が変更された。
今では「性別不合」という術語を用いるのが正式らしい。
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確かに人間の心の様態に、正常も異常もない。
多数派か少数派かの区別はあっても、両者の間に優劣はない。少数をもって不健全とするのは、差別以外の何物でもない。
「病んでいる」のはむしろ、硬直化した枠組みでしか物事をとらえられない、われわれ社会の側である。
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だがしかし、だよ。
ここで一つ疑問が生じる。
彼らの多くが希望する「性別適合手術」には、健康保険が適用されているのだ。
保険の対象となるのは、それが「治療が必要」な「病気」と見なされる場合だけだ。
別に生きるのに支障はないけど、ちょっと変えてみたいという程度なら、美容整形と変わらない。公金で援助するなんてありえない。
障害と呼んでほしくはないけど手術代は払え、というのでは「いいとこ取り」で、虫がよすぎるだろう。
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こういう言い方をすると、お前は一体どっちの味方なんだ、と批判される。立場をはっきりしろと。
だが自分にはそもそも、立場も持論もない。
このブログの趣旨は、とりあえずあらゆる主張に反論してみること。
論理的に突き詰めることで、矛盾点があるよと指摘する。別の視点から光を当てて、立体的に真実をとらえる一助とする。(過去投稿参照)
ただそれだけで、こちらから何かを訴えるような目的はない。
自分は流れる雲のように、ただ変幻自在に生きる。融通無碍に論じる
それがきっと、こうして不幸にも頭がよく生まれてしまった人間の、宿命なのだ(笑)――
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<またしても無理筋コピペの参政党>
高市自民とキャラがかぶった参政党が、埋没をおそれて新機軸を打ち出した。(注)
「反グローバリズム」だそうだ。
この党の本質については過去投稿(この間の選挙で躍進したコピペ政党)で述べた。今回もまた選挙ビジネスのために、無理やりよそからコピペしてきた。
本家はアメリカのトランプ党だ。欧州でもポピュリズムの諸政党が、同じ旗印を掲げる。
グローバル化で格差が広がり、中間層が没落したと。自国民の手に富を取り戻せと。
確かにあちらの国々では、そういう面もあるかもしれない。だが同じ理屈をそっくりそのままわが国に移殖すると、とんでもないことになる。
食料自給率40%、貿易立国しか道がない(観光立国にしても同じことだ)日本が、国を閉じちまったら一体どうなるのか。
グローバル化のおかげで、中間層がかろうじてオマンマにありつけている。そんなことは、ちょっと頭を使って考えたら、わかりそうなものなのにねえ。――
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<AV女優にあこがれる若い娘たち>
最近はAV女優のステータスが、上がっているらしいよ。
若い娘たちは、あれも完全に女優の一ジャンルだとみなしている。
「ステキ」「カワイイ」。「あこがれる」「私もなりたーい」と感想をもらす。
一昔前まではAV嬢と言えば、けがらわしいものでも見るように扱われた。少なくとも同性の間では顰蹙を買った。
お決まりの、さかしらな批判もあった。男に媚びるのはけしからん。性の商品化だ。男尊女卑の社会構造の象徴だ、と。
だけどそんな考え方は、もう古くさい。
1960年代のウーマンリブは言うまでもなく、そのあとに続いたフェミニズムも、もう完全に時代遅れだ。
初めから男女同等の教育で育ってきた今の20代は、もっとずっと先の時間を生きている。
彼女たちはときには専業主婦にもあこがれる。男と伍して心身をすり減らすなんて、馬鹿げていると考える。
なんでもかんでも「女性差別だ」と噛みつくのは、もう卒業した方がいい。
カミツキガメは、もうすぐ生きた化石と見なされる。
ちょうど事あるごとに「労働者の階級闘争」とわめいていたマルクス主義者が、今では古生代のアンモナイトと笑われているように。――
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