沖縄は日本の固有の領土だ、なんてまさか思っていないよね?
明治政府の「琉球処分」によって、沖縄県として併合されるまで、かの地は琉球王国と呼ばれる独立国家だった。
というよりも、中国諸王朝と朝貢関係を続ける冊封(=服属)国であった。これを中国側の視点で見れば、「沖縄は元来中国領であった」ということになる。
その琉球がかつては薩摩藩の圧力によって日中両属となり、ついには日本領となった。つまりは帝国主義日本が中国領に侵攻し、植民地化した暴挙なのだ。
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だとしたら琉球の人民は、われわれ中国共産党の助勢によって、一刻も早く日帝(注)の支配から解放されなくてはならない――そんな「琉球解放論」とも言うべきものが、中国の軍人・政治家の間でひそかに囁かれている。
その主張は必ずしも偏頗でも、暴論でもない。
一応、筋は通っている。あちらの側から見たら、確かに事態はそう見えるだろうな、と納得がいく。
少なくともそれは、侵略の大義とするには十分だ。
ちょうどあのプーチンが、「ウクライナとロシアはかつて一体だった」という、歴史理論を振りかざすように。戦争には軍事を正当化する、口実が必要だ。
「 沖縄奪還」は、立派にその旗印の役割をはたす。
琉球解放の掛け声とともに、人民解放軍はやがて日本の国土を踏み荒らすのだ。
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もちろん彼らもまだ、表立ってはそれを口にしていない。
尖閣(沖縄県)占領は足がかりにはなっても、まだそれから先の進攻は、実行に移されてはいない。
だがそれは、あくまでアメリカに遠慮すればこそだ。
沖縄はもちろん、日米安保の対象だ。そればかりか現に米軍が進駐して、西に睨みを利かせている。
その威光を恐れて、これまでは手を出せずにいた。だがこれからは、もう違う。
トランプ新大統領は、在日米軍の撤退を言い出す。さもなければ防衛費を肩代わりしろと、「ディール」を持ちかける。
防衛増税がタブーとなった日本政府は、もはや打つ手はない。
そのとき沖縄防衛に空白が生まれるのを、中国は虎視眈々と狙っているのだ。
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もちろん台湾併合の方が、順番が先だ。だからあと、10年の猶予はあるだろう。
だが一旦火ぶたが切られたら、日本はひとたまりもない。
核兵器を備え、宇宙にロケットを飛ばす中国軍の前に、自衛隊の戦力なんておもちゃの兵隊ごっこと変らない。
憲法九条にすがっても、雨ごいの儀式ほどの効力もない。
そしてもし、そうして結果が明らかだとしたら。もういっそのこと、沖縄を手放したらどうだろう。
戦火が開く前に、最初から――こちらから沖縄返還を申し出たらどうだろう。
そうして中国のご機嫌を取ることで、本土に累が及ぶことだけは、何とか避けることができるかもしれない。……
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沖縄の人たちを切り捨てる気か? って義憤に駆られる人もいるかもしれない。
だがちょっと待てよ。
彼らはこれまでずっと、米軍は沖縄から出ていけ、と叫んできた。
日本の防衛のために、自分たちが犠牲となっている。基地の偏在は不当だ、と訴えてきた。
その沖縄こそが、紛争の最前線であることをすっかり忘れ果てて。
だとしたら結果がどうなったって、自業自得なんじゃないの?
そもそも歴代の、沖縄の政治のエスタブリッシュメントは、中国の回し者みたいな連中ばかりだった。工作員かよ、と疑われた。
沖縄が目論見通り中国領になれば、ヤツらは「お手柄だ」って習近平に褒められて、共産党の幹部にでも取り立ててもらえるんじゃないのかな。――
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と例によって、暴言癖のある知人がわめいてました。
いけませんねえ、そんなトンデモナイことを言っちゃあ。
もっと常識人らしく、ちゃんと世の中に合わせて生きないと。友だちが一人もいない、みじめな老後を過ごすことになりますよ(笑)
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