<無意識の習性を利用して人を殺す>
一人で通りを渡るときは、信号を確認する。青なら渡る。
だが大勢で交差点にいるときは、どうだろう?
信号はあまり見ない。たいていはぼんやり考え事をするか、スマホかなんかを眺めている。
そしてまわりの人が歩き出したら、釣られるように歩き始める。
信号待ちが、二人だったらどうだろう?
場合によって半々かな。ちゃんと自分で確認する者もあれば、やはり隣の人に合わせて動く者もいる。
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隣の人がちゃんと、信号を守っていればそれでいい。
だが彼がやたらと先を急いでいて、信号を無視したとしたらどうか?
ここでも無意識の習性で、あなたもやはり道路に飛び出してしまう。
彼は車に轢かれることはない。
信号を無視するようなヤツらは、ちゃんと車の往来を観察している。
イケると判断したから行ったわけだから、車の列をうまく縫うようにして、渡りきることができる。
だがその後を、ぼんやり付いて行ったあなたはどうなるのか?
もし彼が、本当にギリギリで車をすり抜けたとすれば。その直後を行くあなたは、今度は同じその車に、ギリギリで撥ねられることになる(笑)
それが理屈である。
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もうお気づきだろう。この原理を利用すれば、実にやすやすと人を殺すことができる。
人間心理の盲点を突いて、罠にはめればいい。
宿敵と思う人物がもし信号待ちをしていたら、こっそりとその背後に忍び寄る。
そのまま後ろにいてはいけない。相手がぼんやりしている隙に、今度はいつのまにか前に回りこむ。
そしてまだ信号が青に変わらないうちに、わざと大げさなスタートを切る。
その気配に釣られて同じように飛び出して、車に撥ねられるあいつをしり目に。あとは自分だけ巧みに道路を突っ切って、そのままトンズラすればいいわけだ(笑)
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もっともこの手口は、西洋人には通用しない。
やつらはけっして、周囲に流されたりはしない。あくまで自分の目で観察して、自分の判断で行動する。
そういう独立独歩の教育を受けて、育っているのだ。
それに比べて、われらが大和民族はどうだ。
ひたすら空気を読んで、付和雷同する。世間様をはばかって、自分だけ浮いてしまわないように、周囲に合わせて生きてきた。
そんな情けない連中だから、ここでもあっさりと引っかかってしまう。
この間の戦争を思い出してみろ。
あのときも歴史の交差点で、みんなで信号を待っていた。すると先頭の誰かが、まだ信号が変らないうちに飛び出してしまった。
国民全員がそれに釣り出されて、――
その結果が、あのみじめな敗戦なのだ。
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オレたち高齢の世代は、まだそこまで間抜けではない。
だが若い世代は、いつでもスマホにばかり気を取られている。
ろくに注意を払わないから、間違いなく釣り出されて、轢き殺される。
デジタルネイティブだとか言っていい気になって、いつもオヤジ世代をバカにしていた報いなのだ。
自業自得なんだよ。ざまあみやがれ(笑)――
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<おまわりさんを、おもちゃにして遊ぶ>
おまわりさんを、からかって遊ぼう。
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たとえばあなたが、道を歩いていたとする。
たまたま向こうの方から、例のチャリンコに乗ったおまわりさんが近づいてくる。
そのときあなたは大げさに、「あっ」とびっくりしたような顔をする。さもあわてたように道を左に曲がる。
おまわりさんは必ず、修羅のような形相になって、チャリンコのペダルを猛然とこいで追いかけてくる。
この挙動不審のあやしげな男を――あなたを呼び止めて、職務質問である。
でも少しも、あわてることはない。別に何もやましいことはないわけだから、ただ捕まって、そしらぬ顔で尋問を受ければいい。
「なんであわてて逃げたんだ」と聞かれることはないだろうが、もし聞かれたら「急に用事を思い出しました」ととぼければいい。
相手はもはやそれ以上、追及のしようもない。ただ苦虫を嚙み潰しながら、すごすごと引き下がるしかない。
ご協力ありがとうございました、まで言わせれば満点だが、まあそこまでは無理だろうね(笑)
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とっても愉快なゲームです。一銭のお金もかからない、お手軽なお遊びだ。
他に何の楽しみも、生き甲斐もない方々には、ぜひともおススメです。いいヒマつぶしになりますよ。
でも少々、たちの悪い趣味です。
それにおまわりさんも忙しいので、あんまりしょっちゅうはしないでね。
週に1回か、2回だけにしてね(笑)
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<「外遊」とは>
ある国で首相の外遊予定が報じられた。
それを見た下級国民が激怒した。「こんな大事な時に、海外旅行なんかして遊んでるのか!」
[注:外遊(がいゆう)とは、留学や研究、視察などを目的として外国を訪問することを指す。特に政治家など公人が外交目的で諸外国を歴訪することに対して使われることが多い。二国間と多国間がある。この場合の「遊」は、「よその土地に出かけること」であり、「遊説」「周遊」などと同様である。 (ウィキペディア)]
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