「高市早苗の就任演説でヤジ」のあまりにも意外な舞台裏

 高市首相の就任演説で、立憲の議員らしき人物が大声でヤジを飛ばした。(注)

 ヒトの話をちゃんと聞かずに、茶々を入れるなんてケシカラン。小学校の学級会だってそんなことはありえない。とても子供たちに見せられない、と批判の声が上がっている。

 ネットでは犯人を特定して、吊るし上げようという動きさえあるようだ。
 だがしかし、――

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 小学校の学級会と国会とでは、一つ大きな違いがある。

 国会での発言には、基本すべて原稿が用意されている。のみならずその原稿は、事前に与野党の全議員に配布され、内容も周知されている。
 就任演説もいわば原稿の棒読みである。出席者も高市が何を言うかは、最初からもうわかっている。

 つまりは「ヒトの話をちゃんと聞いていない」のとは微妙に違う。演説の内容は、あらかじめわかっているわけだから。
 どちらかと言えば「ヒトの話をちゃんと聞いているフリができなかった」というのが、その本質なのだ。

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 通常の国会答弁もまた同じである。
 野党は事前に、翌日の国会で質問する内容を通告している。
 それを見た与党側は、徹夜で答弁を準備する。まあ政治家本人というよりも、大部分は担当の官僚が実務をこなしているわけだ。

 国会では野党が質問の原稿を読み上げ、与党はただ答弁の原稿を読み上げている。――
 だが一体なぜ、そんなおかしな仕組みになっているのか? 理由は明確である。
 何の準備もないところに、突然「するどい質問」が飛んで来たらどうなるか? 神様でもないかぎり、すらすらと回答することなどできるはずはない。
 「えー、そのー」と口ごもってしまうのが落ちなのだ。議論はまったく前に進まない。
 責任ある答弁をするためには、詳細なエビデンスも必要だ。「データを精査の上、後日あらためて返答いたします」というのでは、今国会を開いている意味がなくなってしまう。

 就任演説もまたしかり。その内容を事前に知っておくことで、野党も対応の時間が確保できる。
 政府の方針に対して、どのようなスタンスで臨むべきか。方針をじっくり検討する余裕も生まれるというわけだ。

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 つまりは政治の大半は、実質国会の外で行われている。
 国会はそれをわかりやすく要約して、国民に見せるためのパフォーマンスにすぎない。

 単に儀式にすぎないものに付き合わされる議員は、ついつい居眠りをする。あるいは眠気ざましに、ヤジを飛ばしたりする。
 それもまた生理的には、理解できないことではない。
 だからこそヤジも居眠りも(笑)、いわば国会の文化として定着してきた。
 もちろんそれをよしとするつもりはないが、今回の件だけ取り上げて、ことさら目くじらを立てるのは違うと思う。

 かつて故・安倍晋三首相が野党議員の発言に、閣僚席から執拗なヤジを飛ばし続けたのは有名な話だ。(注)
 たとえばこの動画にある安倍晋三の振る舞いは、子供に見せられるとでも言うのだろうか。
 一国の首相に許されたことが、今回の野党議員には許されないというのは、どう見ても理屈に合わないだろう。

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 過去投稿(<高市トレード> 減税策で一儲けをたくらむ上級国民)を読んでほしい。
 高市早苗の「サナエノミクス」で、一儲けをたくらむ連中がいる。
 今回の件で騒いでいるのも、おおむねそいつらだ。

 気に入らないのはヤジ自体ではない。「裏金議員」「統一教会」というセリフが、痛いところをついている。
 国民に聞かれたら、高市の支持率が下がる。自分たちの金儲けの、足を引っ張られてはかなわんと。
 ここでもまたネットで騒いで、世論操作に励んでいる。それがヤツらの魂胆だ。

 ただそれだけのことなのだ。――

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