2023年に73歳で亡くなった、国民的歌手八代亜紀のベストアルバムが、4月21日に発売予定である。
そこにはトンデモない購入特典が――「秘密のおまけ」が封入されているという。(注)
なんとまだ20代のころの、八代の全裸写真だ。
グラビア撮影とかいうものではない。当時同棲していたN氏が撮った、プライベートショットだ。
俗に言う「リベンジ・ポルノ」の流出である。
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当時N氏は某レコード会社のディレクターで、八代を発掘して育て上げた恩人だ。いわゆる「糟糠の妻」の男性版である。
そんなN氏に八代も惚れこんで、N氏が既婚者であるにもかかわらず、同棲同然の生活を送っていた。N氏の独立について行き、新会社にも移籍した。
そのころにポラロイドカメラで撮られた、閨房のヌード写真だ。
その後八代は、別の新人歌手に入れあげたN氏に、愛想をつかして出て行った。
そんな50年も前のいざこざへのリベンジ(復讐)なのか――もちろんそんなはずはない。
八代を失って会社をつぶしたN氏は、やがて一文無しとなり、にっちもさっちも行かなくなった。
そしてついに、すべての権利と財物を今回の「ニューセンチュリーレコード」に売り払った。
つまりはリベンジ・ポルノを金に換えることで、急場をしのいだというわけだ。
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一体そんなことが、許されていいのか?
もちろん八代亜紀本人は、公表に同意などしていない。その意思の有無は、考慮されねばならないはずだ。
それとも故人には、もはや人権はないとでも言うのか?――
日本には「死体損壊罪」なるものもある。死体を故意に損なう行為は、故人に対する侮辱であり、その尊厳を傷つけるというわけだ。
だとしたら、今回のおまけ特典だって同じだろう。何らかの法律で、取り締まることはできるはずだ。
2014年に例の「リベンジポルノ防止法」が制定された。これを拡大解釈して、故人にも当てはめることは可能だろう。
もちろんこれは「親告罪」の一種だ。本人が告訴しないかぎり、犯罪は認定されない。
だがもしも遺族が告訴すれば、かろうじて販売を差し止めることはできる。 ――
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同様の事案については、以前にも論じたことがある。
かつて『二十歳の原点』なる書物があり、映画化もされた。
1969 年に自死した、高野悦子という女子大生の日記を、父親が公表・出版したものだ。
命を絶った娘の存在を、なかったことにはしたくない。何かの形を世に残してやりたい――そんな父親の気持ちはよくわかる。
だがその日記には、とても他人には教えられない秘密も綴られてた。
とりわけ自慰の悩みの赤裸々な告白は、本を買い求めたエロおやじたちのいいオカズにされた。……
と、その先は重複になるので、以下過去投稿を参照されたい。
娘の自慰を世間に晒す(1)
娘の自慰を世間に晒す(2)
ついに出ました! リベンジポルノで一儲け
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