年収103万円の壁?――なんだ、オレの方がリッチじゃないか

<年収103万円?>

 下級国民は頭が悪い。世情にもうとい。

 ニュースなんか、ヘッドラインしか読もうとしない。
 解説文があっても、100文字を越えたらもう理解できない。

 新聞・テレビでは、最近しきりに「年収103万円の壁」(注)が議論になる。
 それを見た下級国民ワーキングプアが、
「なんだ、オレの方が給料が高いじゃないか。103万円の壁なんて、余裕でクリアしてる。やっぱり大学を出ただけのことはある」
と、めずらしく胸を張ったという。……

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<スワッピング(夫婦交換)についてのとんでもない誤解>

 スワッピング(swapping)という言葉がある。

「夫婦交換」などと訳すが、別に夫婦でなくてもよい。
 複数の男女のカップルが、互いのパートナーを交換しあって性行為を行うわけだ。 
 新しい相手とデキるわけだから、少なくとも新鮮味はあるだろう。多少の背徳感を、味わうこともできるかもしれない。

 その話を聞いたフェミニストのオバちゃんが、さっそく噛みついた。
 夫が妻をやり取りするなんて。女を「物」扱いしている。男の所有物だと思っている。けしからん、と。

 例によって、頭の悪いことはなはだしい。視点を変えて、複眼で物を見ることができない。
 確かに男の側から見れば、女を交換しあっているように見える。だが女の立場に立てばどうだろう? しっかり互いの夫を――男を交換しあっているわけだ。
 完全な互換が成立する。対称性が確保されている。男女平等の、お手本であることに気づかない。

 あるいはひょっとしたら、妻の方は泣く泣く男の命に従って売られていく、と勘違いしているのかもしれない。
 そんなことはない。
 女も嬉々として、お隣の旦那とイタす。いつものベッドの何倍も嬌声を上げながら、腰を振り立てるらしい(笑)――

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<誤読注意報>

「該当(がいとう)する」の「該」の字は、右側のつくりが「核」と同じだ。
 それで無学な人間には、「該当」は「かくとう」と読めるらしい。

 昔、大学生だったころ、某家庭教師センターに登録に行ったことがある。
 受付の順番を待っていると、自分の前の学生が、登録を断られていた。
 事情はわからない。資格に問題があったのか、それとも事前の学力テストの点数があまり思わしくなかったか。

 納得が行かない当人は、少し食い下がった後、ようやくあきらめてこう確認した。
「それではボクの場合は、カクトウしないのですね」
 それでも発言の真意は伝わったらしく、担当者は無表情のポーカーフェイスのまま、
「はい、そうです」
と、これ以上なく冷ややかに突き放していた(笑)

 そんなやりとりを後ろで見ていた自分が、顔を見られないのをいいことに、心中思い切りせせら笑ったのは言うまでもない。――

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