「裏金議員救済選挙」と呼ばないで

 選挙が始まり、野党が必死になって自民党を攻撃している。
「自己都合解散」「国民置いてきぼり選挙」なんて、レッテルを張ったりして。

 でも何か、パンチが足りないねえ。もっとしっかり、コピーライティングのスキルを磨いた方がいい。

 正論でなくてもいい。本質を外れていてもいい。ただ相手の一番痛いところを突く。大衆の心に刺さるフレーズを、掲げなくちゃいけない。 

     *

 極めつけきのオススメは「裏金議員救済選挙」だろう。

比例は「自民」と書かないで。
あなたの一票ごとに、裏金議員がまた一人ずつ国会に戻ってきます。 

と訴える。

 自民党の比例代表名簿には、38名の裏金議員が名を連ねる。
 党の得票に応じて、彼らが自動的に国会に送り込まれる。
 もし比例代表で「自民」と書けば。あなたにその気がなくても、裏金政治の復活を許すことになる、と解説するのだ。

     *

 もちろん本当は、「そんなこと」(注)はどうでもいいことだ。
 裏金なんていくらもらったって、正しい政策を実行してくれればそれでいい。
 そもそも裏金は、政治活動に使ったものだ。「おぬしも悪よのー」と言いながら、芸者を揚げてどんちゃん騒ぎをしたわけではないのだ。

 だがほとんどの国民はそうは考えない。政策のこともよくわからない。
 自分たちは毎日、5円10円を惜しんで買い物をしているのに、政治家は酒池肉林にふけっている。ズルいぞ。ケシカラン! というルサンチマン(注)で頭の中が一杯なのだ。

 理性に訴えたってムダだ。そんなものは彼らは、初めから持ち合わせていないのだから(笑)
 余計なことは言わなくていい。ワンフレーズ・ポリティクスでかまわない。
 「裏金」という言葉を聞いたとたんに、下級国民の怒りが発火する。その条件反射につけ込むのだ。

 選挙民はついに自民党に愛想をつかす。彼らの投票の行先がなくなる。
 そうすれば巡り巡って、例の「中道改革」の方にも、少しはおこぼれ・・・・が回って来るかもわからない(笑)――

コメント

タイトルとURLをコピーしました