「税収の東京偏在」を論破する

 最近ネットで「税収の東京偏在」がしきりに議論になっている。(注)
 
 地方の連中と、その肩を持つ低能な論客が、
「東京都ばかり税収が多くてズルい。地方にも回せ」とワメいているようだ。

 一応東京都民だから言うわけではないが、田舎者のひがみ根性も困ったものである(笑)

     *  

 彼らの言い分は、論理的に完全に破綻している。

 彼らが見落としていることが二点ある。
 1.東京都とは、ほかならぬ東京都民の集合体である。
 2.その税収は、どこかよそからもらったものではない。東京都民自身の払った税金である。

 つまりは「東京都の税収が多い」ということは、「東京都民がいっぱい税金を払った」ということに他ならない。
 どこがズルいのか、ちっともわからない。

 もちろん都民一人一人の、税金が高いわけではない。人口が多いから、合計すると巨額のお金になる。
 たくさんの住民が払った税金で、たくさんの住民に公共サービスを提供している。別に税金をくすねて、懐に入れているわけでもないのだ。
 もし余ったと言うなら、都民に返せばいい。なんで地方に回さなくてはいけないんだ?

 地方の援助なんて、そもそもが国のやるべき仕事だろう。
 東京都民は、国税だってたっぷり払っている。そちらのお金を使って、お好きなようになさればいいのである。

     *

 また彼らは言う。
 東京の人口は、地方からの若者の流入で支えられている。
 18歳まで地方が育てた子どもたちを、ただでもらっていくのはけしからん。何らかの見返りをすべきだ、と。

 とんでもない言いがかりである。
 別に若者たちを拉致したわけでも、誘拐したわけでもない。彼ら自身が望んで移住してきているのだ。

 なぜ移住するのか? 地方には仕事がないから、少なくとも魅力のある仕事がないからだ。
 てことはもし東京が、そこであぶれた若者を吸収しなければ。
 地方はニートと、生活保護だらけになってしまうだろう。――

 一文の得にもならない、子育てをさせられている? それなら子どもを産まなきゃいい。別に頼んじゃいないので。 
 そんなこと言いながら、まさかちゃっかり、仕送りかなんかしてもらっているんじゃないだろうな(笑)

     *

 また彼らは言う。電力であれなんであれ、東京は地方に頼りきっているくせに、と。

 だがその発電所のおかげ、地方には税収が入る。他に何の産業もないド田舎に、雇用が生まれている。
 その恩恵に、思いを致したことはないのか?

――という具合に、頭の悪い人間たちを論破していると、まことにきりがないものである(笑)

     *

(追記)

 国家が国民全体の異称であるように、東京は都民の集合体である。
 その構成員から切り離して、別個の実体のように扱ってはならない。

 「東京都が都民から税金を集めている」のではない。
 都民が自分たちで、いわば会費を出し合って、東京という地域クラブを運営している。

 会費が余ったらメンバーに返す。当たり前のことだ。
 他のクラブの支援に回せ、などというのは初めから筋違いな難癖なのだ。

コメント

タイトルとURLをコピーしました