仲邑菫が藤井聡太をしのいだ――わけねえだろ

 仲邑菫が棋聖戦に勝ったね。史上最年少でタイトル獲得(13歳11か月)だそうだ。
 藤井聡太が棋聖になったのは17才11か月だったから、藤井聡太をしのいだ――なんて、まさか思ってないよね。

 もちろん仲邑菫は囲碁で、藤井聡太は将棋だから、全然土俵が違うんだけど、問題はそこじゃあない。
 逆にこの際、あえて囲碁も将棋もいっしょくたにしちゃうけど、仲邑菫が勝ったのは女流棋聖戦。
 藤井聡太の棋聖獲得は、男女混合の一般棋戦でのもの。女子リーグと本リーグだから、全然格が違うんだよ。

 男女混合の本リーグだけだと、実力に劣る女子の活躍の場がなくなるから、弱い者同士の女子リーグを作った。女流棋士戦はいわばマイナーリーグ。二軍戦というか、一種の客寄せパンダみたいなものなんだ。

 もちろん女流棋士が、一般棋戦に参加することもあるし、そこそこの成績を残すこともある。
 仲邑菫の対戦相手だった上野愛咲美は、一般棋戦の竜聖戦で準優勝している。(将棋のタイトルの「竜王」ではないので念のため。はるかに格下のもの)
 仲邑菫は年齢的にも伸びしろありすぎだし、才能もただものではないらしい。だからそのうちには男女混合でも、タイトルを取れるときが来るかもしれない。
 だけど、あくまでも現段階では――今回の件は、藤井とはレベルが違うってこと。

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 それはみんなもわかっているから、新聞の報道も、一面の端っこくらいのものだった。藤井聡太のときみたいに、一面ぶち抜きではなかった。
 もちろんそれでかまわない。しょぼいリーグなんだから、しょぼい扱いでいい。ごく正当な評価なわけだ。正しいバランス感覚だね。
 ところが世の中、わけのわからないフェミニストみたいのがいるから、
「どうして女流棋聖はこんなに扱いが小さいのよ。女性差別じゃないのよ」
とか言い出すんじゃないかと思って、一応釘を刺しておいた。

 囲碁・将棋は、男女混合の本リーグがあるから、その辺の区別がわかりやすくていい。
 これがスポーツの世界となると、男子と女子が完全分離なので、勘違いする向きがある。事の本質が見えなくなってしまう。
 男子戦と女子戦が対等な位置づけだから、きっと実力レベルも同じなんだろう、と。
 あげくのはてには「なでしこジャパンはサッカーワールドカップに勝ったのに、男子代表はだらしない」なんて、わけのわからないコメントも出てくる。
 もし女子のスポーツ選手が、弱い者同士でなく男子に交じって戦ったら、まったく相手にならない。そんな低レベルの戦いプレーなのに、賞金も対等? マスコミの報道も対等?  
 そんなキャットファイトみたいなものを見せられて、感動とかしているやつの気が知れない。
  このぶんだとそのうち、女子相撲の横綱も大相撲と同じ待遇を、なんて話も持ち上がらないともかぎらない(笑)
 (注: もちろん仮定の話。女子相撲はアマチュア限定で、プロは存在しない)

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 くわしくはここを参照。――

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 ちなみにお隣の将棋では、里見香奈は女流六冠なのに、棋士編入試験にすら通らない――つまり男女混合では、プロ棋士のはしくれにすらなれない 。これじゃ本当に、完全な客寄せパンダだろ。

 囲碁の女子はそれなりに頑張っているのに、将棋は何で活躍できないんだろう?
 この違いは一体何なんだろう? 歴史的なものなのかね? 特に合理的な理由は、見当たらないんだけど。

 よーわからん。―― 

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