続・「あきんど」たちの詐欺商法 <ケーブルテレビ編>

 近くに建った高層マンションに電波障害を食らって、テレビのアンテナが使えない。
 代わりにケーブルテレビの、JCOMを利用している。
 特別な番組を見るわけではない。普通の地上波のチャンネルを、ケーブル経由で見るだけだ。
 料金は月に900円程度で、当然加害者となるマンションが負担する。

 あるときJCOMから、電話がかかってきた。
「契約更新のために、面談が必要となります。ご都合のよろしいときに、お伺いしてもよろしいでしょうか」
 テレビが見られなくなるのも困るので、日時を設定すると、二人組の社員が現れた。

 口を開くやいなや、連中は契約の話ではなく、なぜかセールストークを始める。
「電話もJCOMにすると、お安くなります」「インターネットもお安くなります」
 当然のことながら、すべてにべもなく断った。
 さすがに脈はないと思ったらしく、勧誘はあきらめた二人組は、腰を上げようとする。
 あれ? 契約の更新は? と聞くと、後日書類を郵送いたしますと答えて、帰っていった。

     *

 だがその後は、待てど暮らせど、契約の書類は送られてこない。
 それでもテレビは、問題なく映っている。

 それでようやく、自分も得心した。
 契約更新云々というのは、でっちあげた、架空の口実なのだ。
 ただ新サービスの押し売りを――訪問販売をしたいだけなのだが、セールスだとわかっていたら会ってはもらえない。
 だからテレビの視聴継続に、なくてはならい案件であるかのごとく、装ったわけだ。

 利用者を、馬鹿にするにもほどがある。
 その後も毎年のように、
「契約の更新のために、面談が……」
と一つ覚えの、詐欺電話が掛かってくる。当然お断りだ。
 もし本当に契約と言うのなら、ただ契約書を、郵送で送ってくればいい。必要事項は、ちゃんと記入して返送するから、会う必要なんて全然ないわけだ。

     *

電話口で、

 JCOM:
 20分程度で済みますので、お時間いただけませんでしょうか?

 オレ:
 医者から人に会うのを、止められているんだ。心の病気だから、殴りかかりたくなるんだよね。
 特に「電話がお安くなります」とか、「ネットがお安くなります」とか言われると噛みつきたくなる。――

 とおちょくってやると、相手は絶句して、退散しよったわ(笑)

     *

 <追記>

 今年はまだ電話は掛かってこないが、数日前に封書が郵送されてきた。
「お客さま登録情報の更新が必要です。お手続きのため、面談希望日をお知らせください」だとよ。
 お人よしの高齢者の皆さん、こんな見え透いた手口に引っかかって、間違っても返信なんかしないでください。
 残り少ない人生の時間を、ずいぶんムダにさせられることになりますよ(笑)

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